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◇
「ここまで来たんだーー
こっちから仕掛けない手はねぇだろう?」
得意気に言うその男は、警察公認の名探偵と呼ばれる『桜田 門次』。
時代劇の主役みたいなふざけた名前の男だが、警察の迷宮入り事件をいくつも解決している大名探偵ーー
その男が今挑んでいる事件こそ、『連続通り魔殺人事件』
既に被害者の数は10人をゆうにこえていて、これ以上の被害は許されない状況に警察も追い込まれていた。
俺、『相馬 和樹』もまたこの事件の解決の為に駆り出された刑事の1人。
『桜田 門次』と会うのはこのときが実際初めてだった。
たくさんの警察を従えて、得意気に言う男を見たときは俺は本当にこいつ何様なんだって思った。
だってどんなに凄い探偵でも一般人は一般人だーー
通り魔にそんな男が立ち向かおうとしていること自体が俺には考えられなかったのだ。
ましてや追い詰めるなんて……
本気かよ?俺は男の正気を疑った。
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