134人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやーー桜田門次さんが殺されたときーー彼は確かに茂原善作を見て『違う』と呟いた」
「!!!!えーーそれって桜田門次さんが見立てた犯人と違ったって、そういう意味かよ?!!」
分からない俺様はすぐにクズ刑事に詳細を促す。
「恐らく……いやーー今となってはそうとしか考えられない」
「……やっぱり親父にはもう犯人の目星はついていたんですね?」
「やっぱりってどういうことだよ??!」
咲良とクズ刑事の言ってること、俺様にはやはりさっぱりと分からない。
「……親父は知ってたんだよ。3ヶ月前の本当の犯人」
「……え」
やっぱりそういうことなのか。
門次さんはそこまでいってたのか。
でもそれならなぜ資料に残していなかったのか、警察に情報を流していなかったのかーー
不可解な点が俺様の頭を駆け巡る。
「今からそれを繋げる……
だから、相馬さんーー俺たちをスタッフルームへ連れてってください」
俺様の考えをみすこしたように咲良はそう言った。
「まさかそのなかに犯人がいるとでもーー?」
「犯人だってここまで俺たちがすることぐらい予想してましたよ。
だったら予告通りに事件を起こすにはスタッフのなかに潜り込むしか方法はないですから」
クズ刑事の問いかけに惜しげもなく、真っ直ぐとした答えを咲良は返す。
最初のコメントを投稿しよう!