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それが可能性のひとつなら咲良の言葉を疑う余地は俺様にはない。
「クズ刑事、早くそこに連れてけよーー!!」
「やっぱり、ダメだ!!!」
はぁ??!
今更ながらのクズ刑事の否定の言葉に俺様はリアルにキレそうになる。
まぁキレてる場合じゃないんで黙っておくが。
「犯人がそこにいるというのなら尚更お前たちをそこに連れていくことは出来ない!!!」
「……?!いい加減にしろ!!!!
ここまで来て咲良と俺様を蹴飛ばすのかよ!!???」
ここまで来て犯人の顔が見れない、そう言うのだったら俺様は絶対に納得出来ない。
咲良が繋げる推理を俺様は見たい。
真実を目の前で知りたい。
それのなにがいけないんだ!!!!!!
その怒りで頭がいっぱいになってた俺様はこの刑事の気持ちを全く考えていなかった。
「……桜田門次さんは自分が狙われてることを知っていた。そして咲良ーー犯人もまたお前たちを知っている。
だったら犯人が狙ってるのはお前たちかもしれないんだぞ!!!
そんな場所に俺がお前たちを連れていけると思ってんのか??!」
クズ刑事はクズ刑事の癖になぜか、泣いているように見えた。
刑事のくせに、大人のくせにーー
そいつは苦しそうに泣いていた。
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