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スタッフは男が7名、女が3名。
俺様たちが部屋に入ってきたとき、その10人は一斉にドアの方に注目してきた。
「ちょ、なんで子供がーー」
スタッフの1人らしい中年の女性が俺様たちの姿を確認して当然の驚きの声をあげる。
「はは、ちょっと迷いこんできてしまったみたいで……」
クズ刑事は下手な言い訳をそのおばさんに話していた。
俺様は今のうちに咲良に聞きたいことを尋ねる。
「……どうだ?犯人らしきやつはいるか?」
もともとここにきた目的はそれだ。
流石の咲良も一目見た初対面の人たちを犯人だとはいきなり断定は出来ないんだろうけど凄く気になっているので聞いておく。
「……まだ、なんとも言えねぇけど……」
「……けど?」
「……なんで、あの人ーー」
「……ん?」
咲良のなんとなく呟いたその言葉と視線の先に俺様でも分かる少し奇妙な光景が広がっていた。
「……まぁ入ってきたものは仕方ないわね。あんたたち、危ない行動はしちゃダメよ」
おばさんは自分の子供に忠告するかの如く偉そうに俺様たちに言ってくる。
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