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「安城さんはいつからここで働いているんですか?」
「……え?3年ぐらいかなぁ。
あそこにいる光吉さんは3ヶ月前よ。で、松江さんはベテランでもう20年以上ーー
あ、あそこに白衣の人いるじゃない?あれはイベントの時にけが人とか出たときにいるお医者さん」
驚くことにいきなりそんな話を切り出したのは咲良だった。
おいおい、こんなとこで犯人が聞いてるかもしれないとこでそういう情報を無闇に聞いて大丈夫なのかよと俺様は思ったが口に出しても余計に犯人に変に思われるといけないんで黙っておく。
聞いてもいないプラス情報を安城は色々話してくれた。
光吉というのは植木の剪定等をやっている職人で中年男性。
そしてベテランの松江は桜之城の専属調理師らしい。さっき俺様たちに注意してきた中年女性だ。
最後に安城が紹介したのは1人だけスタッフの服ではなく、白衣を着た医者だった。
名前は桐谷ーー
他にもご丁寧に説明してくれたが凶器を疑われずに持てそうなやつだけの名前と顔が俺様の頭には残った。
この中だったら果物ナイフを扱うのは調理師の松江だけかーー
でも女だしなぁーーなぁんてことを俺様がボンヤリ考えていると咲良は既に安城から離れていた。
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