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すると会長親衛隊隊長の赤城先輩が入ってきた。
「トキくん、アキちゃんお疲れ様ー」
「「はい。お疲れさまです」」
声がはもったのは、幼なじみならではだろう。
「赤城先輩。今日は、会長と話はできたんですか?」と聞くと、
「うん…挨拶しか出来なかったけどね」と先輩はつぶやいた。
「そうっすかーお疲れ様っすね太一さん。」
ちなみにアキからは、太一さんと呼ばれている。
トキくんも呼んでよ!と先輩に言われたが、遠慮した。
「今日も会議かー頑張ろうね♪」といつもの明るい先輩に戻った。
こうして生徒会親衛隊に入っているのはなぜかって?
俺は、好きで入ったわけではない。任務を遂行するために。俺にだって信頼できる家族はいる。でも、人はあまり信用できない。
――だって…所詮人は裏切るのだから。
とても平穏な生活がある転入生によって崩されることになろうとは、俺はまだ思っていなかった。
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