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全艦いざ、上陸部隊撃滅へと言いたいところだが忘れてないだろうか…敵機動部隊を探していた索敵機のことを。
海戦が始まる数分前に補足され、即時、山口機動部隊に打電された。
「発艦せよ。」
山口は命令した。
烈風・彗星・流星が日の傾いてきた空に飛び出した。
「いいか。今、敵空母を潰せば奴らは夜間に着艦せねばいかん。つまり、反撃は不可能だ。心してやれ!!」
隊長は言った。
その頃米機動部隊は夜戦の用意に始めていた…。
「早く空母を退避させねば敵の餌食です!」
航空参謀は言う。
「しかし、日没まで後3時間もある…上空の護衛機の帰投場所もあるからまだ動かすべきではないでしょう」
参謀長は反論する。
「諸君の意見は聞いた。双方共に理があることは明白だ。決断を下さねばならんだろう。」
機動部隊司令スプリューアンス中将が口を開いた…。
「護衛機を収容して機動部隊は退避せよ!」
「イエッサー!」
この決断は残念ながら遅かった…。
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