出撃、最新鋭連合艦隊!

10/15
前へ
/30ページ
次へ
「せめて、目の前の獲物を頂くぞ!全力砲撃はじめ!!」 米艦隊は怒りの砲撃を浴びせた。 扶桑・山城に直撃弾が増え始めた。 「大丈夫か!?」扶桑艦長は怒鳴った。 「まだいけます!」 「山城から連絡。まだ戦闘可能とのこと。」 「艦長!攻撃地点です。」 「そうか。よし。反撃はじめ!!」 扶桑・山城が一斉射撃を行い、猛然と反撃した。 同時刻、武蔵・大和と長門・陸奥が戦闘現場を射程に収めた。 「長門より連絡。我、砲撃可能。」 武蔵の作戦参謀が言った。 「よろしい…まもなくですよ…」 諸見司令長官は口調が変わっているのは決戦前の癖である。 「諸見は、相変わらず扇子を持つんだな。」 小澤は微笑した。 諸見の手には白い綿のついた扇子があった。読者諸君はもう彼のモデルが予想できているだろう… 「旋回よし!」 「仰角よし!」 「照準よし!」 「全艦砲撃準備よし!」 次々と報告が入る。 「今です!弾を放ちなさい!!」 諸見は叫んだ。 ズダーーーーーーン!! 米艦隊の右側にいる武蔵・大和が雷鳴のごとく発砲。 続いて左側にいる長門・陸奥が発砲。image=432698100.jpg
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加