ミサイル爆撃機

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「第一主砲装填よし!」 「撃て!!」 ドォーーーン 「撃ってきたぞ!編隊を解散。個々に攻撃せよ!」 「よし、全機攻撃…」 ピカッ!! 「ウォ!?」 隊長の目に眩い光の幕が現れた。 弾丸内のガソリンが霧状に放出。引火装置によって引火したのだ。機体はあっという間に火だるまと化した。 幕が消えたとき5機あまり残るだけだった… 「くそ!撃て!」 全機が誘導弾を発射した。 「なんだあれは!?回避運動始め!」 全速力で回避するが中破していた扶桑が被弾。 中央の第三砲塔火薬庫に引火し、火炎をあげ沈没した。 「弾幕を張れ!」 残りの戦艦群は対空火器を放ち必死に敵誘導弾を迎撃した。 そして、機体に対しては副砲で応戦し、全機撃墜した。 「敵も新兵器を有していたのか…」 小澤は驚嘆した。 「被害報告。扶桑沈没・陸奥甲板に直撃弾4・大和マストに被弾。1号3型電探使用不能。」 「電探がやられたとなると連動射撃の精度が低下しますな…。」 砲雷長が言う。 「反復攻撃の可能性はあるかね?」 参謀長がたずねる。 「もう日没なのでないと見て良いでしょう。」 航空参謀が答える。 「夜間となると対潜警戒をさらに強化すべきですが…我々には駆逐艦がありませんな…。」 と作戦参謀。 「その点については対潜哨戒機銀河が護衛してくれる予定だ。」 と参謀長。 「ともかく我々は敵上陸部隊撃破が任務である。」 「伊勢・日向に合流指示。単縦陣そのまま、偵察機射出。」 「宜候。」 日米艦隊夜戦の幕がまもなく開く。
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