月下の夜に

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「司令!レーダーに感!距離4万!」 「来たか!全艦に達する。戦闘準備はじめ!」 「アイサー!!」 ほぼ同時に敵哨戒機と遭遇した。 「向こうも気づいたか…」 「こちらはレーダー連動射撃ですから先手はとれますよ。」 「そうだな。」 一時間後、彼我40㎞の位置に到達した。 「射程まであと5㎞か。見張り員。艦影は見えるか?」 「いえ、まだ見えません。」 「レーダー大丈夫か?」 「はい。陣形変わらず突入してきています。」 「精度は我々の方が上だ!叩き潰して…」 ドドドォーーーン! 突然ニュージャージーの周りに水柱が立った。 「ウワァーー!?」 彼らはまだ日本艦隊の実力を何一つ知らなかった。 この衝撃の正体は無論、日本の新鋭戦艦大和・武蔵の艦砲である。 「初弾、至近!」 観測員が伝える。 「まあこの距離から命中はまだ、無理があるな。」 諸星司令が言う。 「第二射用意よし!」 「射!」 ドォーーーン! 電探連動射撃で放たれた46サンチ砲弾は米艦隊に至近弾を与えていく。 「この衝撃は16インチではないぞ!」 「新型戦艦は18インチ砲だと思われます。」 「ブラスト視認!!」 見張り員が前方35㎞に接近した日本艦隊を見つけた。 「射程圏か!?」 司令は怒鳴る。 「はい。砲撃可能です!」 「撃てー!撃ちまくれー!!」 ドォーーーン! ドォーーーン! 「砲炎確認。」 「向こうもレーダー連動だから油断するな!最大戦速!」 「後続艦に通達。個々に戦闘指揮を執れ。」 諸星は下命した。 命令を受けた長門・陸奥・伊勢・日向が砲撃を開始した…。
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