戦いの夜明け

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数分後、駆逐艦が一隻接近してきてた。 「発光信号。キカンタイノシレイカントハナシタイ、キカンヘノジョウカンヲモトム」 通信士が報告した。 「ほぉ…本来ならこちらがいくところなんだがな。」 「返信。キョカスル以上。」 「しかし、司令。この武蔵を見られるのは…」 「降伏という断腸の決断をしているのだ。丁重に扱ってやるのが武人だよ。」 「長官。よろしいですか?」 「君に任せるよ。」 「ありがとうございます。」 武蔵から短艇が発進し、スプリューアンスは武蔵の甲板にあがった。 「打撃艦隊司令長官の諸星です。」 諸星は流暢な英語で話した。 「合衆国上陸部隊司令長官スプリューアンスだ。」 「スプリューアンス大将、お会いできて光栄です。」 諸星は敬礼した。 スプリューアンスは無言で答礼した。
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