出撃、最新鋭連合艦隊!

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大日本帝国海軍連合艦隊は旗艦戦艦「武蔵」以外大和・長門・陸奥・伊勢・日向・扶桑・山城の打撃部隊と重巡「愛宕」を旗艦とし、重・軽巡洋艦の水雷部隊 そして、空母「信濃」旗艦で大鳳・翔鶴・瑞鶴・準鷹・飛鷹と戦艦金剛・比叡・霧島・榛名などの高速艦艇を護衛とした機動部隊。 これらがマリアナに迫る米軍に立ち向かうのだ。 空母艦上機は零戦改・烈風・流星・彗星などの新鋭機がそろう。 「諸君に改めて訓示するが…」 連合艦隊司令長官 小澤治三郎中将は参謀たちに見ながら言った。 「いよいよ、米軍がこのマリアナに迫って来ている。我々は今日まで蓄えてきた戦力を持って、迎撃する。皇国の興廃この一戦にありだ!各員、一層奮励努力してほしい。」 「はい!」 「参謀長。では、説明を」 「は。」 参謀長の大西瀧治郎少将が席を立つ。 「まず、機動部隊はサイパン島北方100キロに布陣し、サイパン基地航空隊と連携して敵攻撃隊を潰す。続いて艦砲射撃を実施してくる敵戦艦群を打撃・水雷部隊で艦隊決戦にて撃破する。これが基本方針です。」 「うむ。」 「長官。サイパン守備隊より、米航空隊を探知との連絡あり。」 「よし!全部隊に打電!攻撃開始!!」攻撃開始打電は機動部隊旗艦の信濃に届いた。 「発進せよ!」 機動部隊司令長官山口多聞中将は下命した。 (今日こそミッドウェーの借りを返してやる。) 沈み空母飛龍より決死の脱出を果たした彼は心に誓った…そして 「加来よ見ていてくれ!」 と言った。命令を待っていたように烈風が各空母より発艦、サイパンへ向かう。
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