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「ウワーーーー!?」
「な!なにがあった?」
「艦首と右舷に直撃弾3!」
「右舷に大幅な浸水!」
「ダメコン急げ!!」
先陣のテネシーをみてミッチャー座乗のアイオワは驚いた。
「テネシーが一撃で?」
「射程まで後何分だ!」
「あと十分。」
「しかし、なぜ二隻しかいないのだ!」
「わかりませんがまずは目の前の敵を潰しましょう。」
「無論だ!砲撃はじめ!!」米戦艦群は突進する。
「ほぉ…接近してきてるな~回頭し、もっと誘い込むぞ。」
扶桑・山城は回頭して引き離しに入った。
しかし、二艦の最大戦速は約24ノットであるからすぐに追いつかれてしまう…さてどうなるのだろうか。
「追えー!逃がすな!」
ミッチャーは全艦に命令した。
「提督。スプリューアンス中将指揮の機動部隊からの攻撃機があと数分で到達するようです。」
「よし。制空権は我々にあるぞ!相手を簡単につぶせるな。」
この攻撃隊は日本側も探知していた。
「やはり来たな…」
「武蔵も探知したそうで現在発艦中です。」
「間に合うか?」
「同着が予想されます。」
「攻撃地点まではあと十五分か…」
「我々は犠牲となるかもしれませんな…」
「かまわん。軍人として死に場所が海戦なら武勲だよ。」
「損害はないかね?」
「至近弾多数ですが今のところ大丈夫です。」
「もう少し引きつけるぞ」
「は。」
二艦はさらに米艦隊を前進させる。
数分後、艦隊後方から攻撃機の姿が見えた…。
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