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「空と海からの同時攻撃!勝負は決したな!」
ミッチャーは確信していた。
しかし…
「日本側後方から航空機確認!」
「なんだと!!報告では空母はいないはずだ!」
「しかし、あれは…ジークです!!艦載機です!」
「バカな…だがジークなどもう我らの敵ではない。」
上空の攻撃機も同じことを考えたのか戦闘機が突入した。
「ジークを叩き落とせ!」
隊長は怒鳴った。
ダダダダダ!
機銃が唸る。
相手はそれを軽快にかわし、反撃してきた。あっという間に一機が墜ちた。
「こいつはジークじゃないぞ!」
「しかし、外観はジークだぞ。」
彼らを迎撃したのは零戦改である。
本家零戦より機動力は少々劣るが攻撃力・上昇力・防弾力を向上させた機体である。
なお、急速上昇の時などに使うジェットブースターを搭載している。いわばレシプロとジェットの中間でもある。
「間に合ったな…」
扶桑艦長が言った。
この零戦改編隊は航空戦艦として改造された伊勢・日向から発艦した。
本来は水上機用として使用予定だったが、カタパルトを増設し一艦あたり20機の零戦改を搭載できるようになった。ただ、射出式な為爆装・雷装した機体は発艦出来ない。
制空権確保に有効である。
彼らの活躍によって敵攻撃機を粉砕していった…
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