あの日

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「来月からは、一緒にはいられないんだね」 そう言って、寂しそうに笑ったマナ。 「…あぁ。やりたいこと、それぞれが追いかけるんだから仕方ねぇよ」 スッキリ笑ったユキトは工業系の大学に進学した。 「でも、死んじゃうわけじゃないんだから。またすぐ会おうと思えば会えるよ」 私もそう思ってた。 「だなっ。俺は不安定な生活を東京で送るわ」 ユウタは、東京のどこかで遠い世界目指してギターをかき鳴らしてる。 夢と希望しかなかった。 熾烈な戦いが終わって、夢への第一歩を踏み出した私達には。
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