キャバ嬢:マナ

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「次はいつ会えますか?」 偽りの笑顔を貼り付けて、あたしはいつも笑ってる。 ホントの笑顔なんて、忘れちゃった。 「カナちゃん、指名です」 そんな声が飛び交う。 あたしは『カナ』。 最後に『マナ』と呼ばれたのはいつだったのか。 ホントの名前より、ホントっぽくなってしまった。 「カナです」 「あ、まってたよ、カナちゃん」 「あたしも。会いたかったです」
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