51人が本棚に入れています
本棚に追加
‥‥‥そう決意して、旅を続けて 早、一年。
一年では 案外たくさんの場所へ訪れられた。
そして多くの血を浴びた。
その血は全て攘夷志士のもの。 奏栗遜(カナクリ ユズル)は攘夷志士が大嫌いだ。 憎くて憎くて仕方がない。
斬った屍に彼女は毎回見下して言う。
───「醜い信念など抱くからだ」
そう、幕府をつぶそうなんて、そんな信念抱くか ら。
幕府に牙を向けるものは 全て自分の敵、だ。 そんな者生きてる価値なんてありはしない。
最初のコメントを投稿しよう!