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(2話)1991年・婚約指輪
明日プロポーズを決意していた。
マミに、結婚を申し込もう!
『婚約指輪』が2人の誓いに華を添える事を信じている。
タツヤは、小さいながらもこの町で『BAR』を経営していた。
3ヶ月前に、ある男が客としてやって来て…
いきなり!
『ここで!働かせて下さい…』
身の上を話したがらない彼だったが…
カクテルの作り方、接客が優れていて、経営状態も悪くなかったので雇う事にして2人で店を営業していた。
この日も、閉店の時間が来て…
タツヤ
『ケンジ、そろそろ店を閉めるか?』
ケンジ
『そうですね!マスター』
タツヤ
『今から少しだけ2人で飲む?』
ケンジ
『いいですね』
明日の大切な日に緊張したのか?少し酔いたい気分になっていた…
ジンを注いで…
『乾杯!』
ケンジ
『マスター、いよいよ明日ですね!』
『男らしくプロポーズして下さいね!』
『影ながら応援してますから』
タツヤ
『ありがとう、男の勇気を彼女に伝えるよ!』
男の友情とも思える会話が続いた…
そして、ケンジが奇妙な話を始めた…
ケンジ
『マスター、信じて貰えないかも知れないですが…』
『実は、未来からやってきたんです!』
タツヤ
『ケンジお前?酔ってるのか?』
ケンジ
『酔ってないですよ、2011年の未来から来たんです!』
『でも、元の世界には戻れないですけどね…』
タツヤ
『SF映画の観すぎだね…(笑)』
ケンジ
『2011年の僕は、居酒屋の店長で…』
『ある事故に巻き込まれてワームホールに入り時を越えた!』
『タイムトラベラー!』
『てか(笑)!』
『冗談ですよ…(笑)!』
この時は信じる事が出来なかったタツヤがいた。
しかしこの後、タツヤが直面する現実を知る事になるまでは…
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