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朝日が昇り、プロポーズの日がやってきた。
鞄を一つ抱えて、玄関を出た。
鞄の中では『婚約指輪』が未来の輝きを光らせるのを心待ちにしている。
タツヤは、待ち合わせの『喫茶店』へと向かう、いつも通り慣れた道が未来へと続く道のように感じた。
マミに会いに行こう!
いつもの交差点を渡り…
いつもの店の前を通り…
いつもの町工場の前を通り過ぎようとする…
その時!
白い光と…
体が裂けるような痛みを感じた…
意識が別の世界に飛んだのか…
時間の感覚が麻痺したような錯覚に包まれ…
そして、正気を取り戻した…
目に映った光景は、若い青年が青信号の横断歩道を渡るうしろ姿を見た…
トラックが青年の方に向かって暴走してる…
とっさに、タツヤは青年を助ける為に横断歩道を渡る青年を突飛ばし…
そして、自分もトラックから回避したように感じた…
目覚めると
病院のベッドの上に視線の先には、知らない若い女性が目の前にいた…
ユウカ
『よかったぁ、マサキ…』
『無事で…』
タツヤ
『マサキって誰?』
『あなたは?』
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