沖野家の日常

5/10
前へ
/136ページ
次へ
『うるせーんだよ。ちょっと強いからって調子に乗んなバカ…』 多堂「ひ…」 『とっととうせろ!!』 多堂「ひっヒィィィィイ!!」 ちょっと脅しただけで逃げ出す多堂。 あれでも男か? よくあんな根性なしが弓道で2位を取れるよね。 あ、私達は強さが同等だから二人とも1位♪ でもあいつはそれが許せないらしーね。 さ、学校学校。 今日は弓道の朝練に出なくちゃ。 ガラッ 『おはよーございます!!!!』 先生「遅い!!!!」 総姫「先生!悪いのは多堂さんです!」 総紗「そうです!また待ち伏せして私達を苛めようとしたんです!!」 先生に必死に訳を説明する。 こんなのも日常茶番だ。 毎朝あいつが道を塞ぐせいで朝練には遅れている。 先生はわかってくれるからいいものの。 多堂は毎回怒られてるにも関わらず、毎日待ち伏せしてるのだ。 『先生!多堂さんをどうにかしてくだしい!!私達は多堂さんのせいで毎朝急がなくちゃ行けないんですよ?!?!』 先生は私達の勢いに負けたのか、「わかった…」と渋々頷いた。 カラカラ… 多堂「お、おはようございます…」 うじうじしながら入ってきたのは毎朝行く手を遮る多堂。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

154人が本棚に入れています
本棚に追加