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「う~ん、ここはどこでしょうか?」
少女が目を覚ました、挙動不審になりながらも辺りを見わたした。
(ここはどこでしょうか、私は親に奴隷商人に売られ、その後、貴族に売られそうになった時余りにも怖すぎて気絶したんでした。)
ガチャッ
「起きたか」
リビングから龍が部屋に入ってきた。
「あ、あなたは誰ですか、私は貴族に売られたはずですが…」
挙動不審になりながらも震える身体を気力で抑え、自分の前にいる少年に尋ねた。
「お前を人身買売しようとしていた奴等は俺が倒したよ、そうそう俺の名前を言って無かったな、俺は神崎龍だ。もとは真田と名乗っていた。」
「…あ、…あの最強と言われた真田一族ですか、滅亡したと聞きましたが…」
「疑うなら、これが証拠だ」
龍の瞳に赤い紋章のようなものが写し出された。
「そ、それは、真田一族だけが保持する【スティング】!!」
「俺が真田一族の者だと理解したか?」
証拠を見せられた少女はしぶしぶ頷いた。
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