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「…知らない天井だ。」
てか、知らない空間だ。
目を開いて直ぐに見えたのは白、白、白
何者にも染まらない純白の白が全方位に広がっていて、今俺自信が居るところが縦なのか横なのか……
はたまた空中に浮いているのか、と全てが分からなくなる。こんな無重力空間なんて宇宙くらいなもんだろ。
「…んで、ここは何処だ?こんな場所に来た覚えは無いんだが……。」
俺は辺りを見回すがやはり何も無い。近代都市に有りそうな、ビルや車そして人さえもいない
しかし、目印も何も無いとか何処の無理ゲーだよ。
開始早々に積んじまったよ。
どうするんだよ、これじゃ家に帰れねぇよ。これから俺は家に帰った後夜更かししながらのゲームがまってんだっての!!
「あぁ、もう!神様仏様死神様!!何処の神様でも良いから助けてくれぇぇぇ!!!!」
『え、呼んだ?』
「―――!?」
後ろ!?いつの間に、イヤおかしい俺がさっき辺りを見た時は地平線の向こうまで人ッ子一人居なかった。(※空間だから地平線もクソも無いが気にしない。)
俺は勢いよく後ろを振り向くとそこに居たのは一言で言えば、黒いローブに骸骨の顔さらには俺の身長より遥かに馬鹿デカイ鎌を持っている。
そう、まるで――。
まるで、死人の魂を刈り取る死神のような風貌。その骸骨の両目から見える赤黒い瞳はこちらを見下したように見ている。
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