プロローグする?

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『端から見たらそうだけど、違うんだなコレが。』 「違う?何がだ。」 『実はね、全ての幾千幾万幾億とある世界にいる主人公の総人数というのは決まっていてね。 その上限を壊してしまうという事は全世界のバランスというのが崩れてしまうんだ。』 「バランス?」 『そう、バランス。 これが崩れると、まあ簡単に言ってしまうと主人公が溢れた世界は遅かれ早かれ壊れる。』 なっ!?壊…れる……? じゃあ、もしかしたら俺が居た世界にそんな主人公達が溢れたら。 俺の家や、DVDやパソコン、ひいては必死こいて太刀を極めようとしていたモ○ハンのデータも無くなるのか!?ヤダ!何かヤダ!! 『……先に謝るよ』 「な、何だよ」 『ゴメン。何か勝手に心読んじゃって』 「あ゙あ゙ぁ!!何だよコイツ!!ウゼェ!!チクショウ話しを戻せ話しを」 『あぁ、うん。 それで今その主人公達の魂は神々が最近造り上げた世界に溢れている。 その主人公達は所謂復讐系主人公でね、その魂が宿った宿主となる人々はその増幅に駆られ……果たせなかった復讐を果たそうと暴走する』 つまり、主人公の魂がその世界で溢れるとその世界は崩壊の危機に陥り。 そうでなくても、その魂が宿った人間が世界を壊そうとする 「って、どうしようも無いじゃないか!?どうすんだよ!!」 『そう、どうしようもないからこその君なんだよ!!』 死神はそのスカルフェイスから見る事は出来ないがきっと満面の笑みでドヤ顔をしてる。 そんな気がする。 だから ……だから、俺は 『そげぶっ!!!?』 無心で、かつ全力で拳を握りしめて拳を降り下ろした。 男の急所に。
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