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『そ、それは本当でございますか!?』
「あぁ、本当だ。俺がウソを付く男と思うか?」
『余裕で付けると思うぃだだだだだたぁ!!!!ちょっ、ギブギブ!!』
即座に死神の頭にアイアンクローをキメ、そのまま握力MAXで握っていくとバタバタと暴れ始めた。
おぉ、死神よこの程度で殺られるとは情けない。
一度このクソ野郎は殺してしまった方が良いんじゃね?てか、俺殺されてるんだし良いよね
ギリギリ……パキョッ
あっ、何か手元から何とも言い難い軽快な音が。
俺はその音がした方向に、死神をアイアンクローをキメていた右手を見る
………
なんという事でしょう、そこには虚ろな紅い光を放ち、変な方向にネジ曲がっている首があるではありませんか。
「だ、だだだ大丈夫だ。只の死神だ。さらば死神。君の事は多分3分で忘れる自信がある」
『全く酷いなぁ、首折れたよ。マジで』
後ろから先ほどまで俺の右手に収まっていた死神の声が響いて来た。気がつけば右手には死神が居た痕跡は無い
マジかよっ!?このままじゃマズイ!!
「証拠隠滅!!」
『……痛いっ!何で殴るの!?』
「……ふぅ、終わ『らない!ドヤッ』なん……だと?」
ファンタジーの死神は化け物か!?
『この程度、死神にかかれグフッかかれば造作もガハッ 無い……』
スカルフェイスの下から尋常じゃない血の量がナイアガラの滝の如く垂れていく。
俺はその光景を見てゆっくりとポッケからハンカチを取りだし渡してやる
致死量達するんじゃないのコレ!?大丈夫なのねぇ!!
『じゃ、ケフッ。君の行く世界の説明をするよ。』
「あ、何か思ったより丈夫だな。」
『とりあえず続けるよ。君の行く世界はファンタジーの世界だよ。魔法有り、剣有り、悪役有り、腐れ貴族有りの王道なファンタジーの世界だよ』
おっ、存外期待してた通りの世界だな。それはそれで嬉しいかな。
「んで、どんな望みでも3つ叶えてくれるんだろ?」
『いやいや!僕は神龍じゃないからね、あくまで死神だよ!?』
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