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  満開の桜の下 あなたはゆっくり 本音をさらけ出してくれた 肩を震わせながら 声も途切れ途切れに 私の胸に感じたあなたの涙は 『私があなたを絶対守る』 と強く願う意志になった 自分の血を分けた子供以外に 初めて 何ものに代えても 守りたいと強く願った そんな自分を不思議に思ったけど なんとなく 『誰かを愛するってこんなことなんだ』 と気がついた 「愛してる」と 心から言えるようになった あの日から桜は 特別な花になった  
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