休日デート

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英二》波がレジを済ませると越前達は完全に消えていた 『ピルルル…♪』 「越前どこ消えてんだよ」 『悪かったッスけど、合宿近いから練習も厳しくなるし、だから今の内にデートしてくんで。そっちもどうにかしたらどうッスか?』 「…」 『じゃ、さよならッス』 プチップープー 「…英二先輩?」 心配そうな顔で見てくる 下から目線だから可愛すぎだ‼ 「合宿前だから今の内にデートしとくって」 「明日香のバカ‼付き合ってやったっていうのに‼」 と膨れ顔で言っている それが面白くて心の中で 呟くと大事な事に気づいた 何忘れてんだ俺バカ‼ そうそれは波の誕生日が近いこと(というか合宿中) 「波はさ合宿中に、誕生日迎えるけどプレゼントあげられないから、今なんか欲しいの買ってあげるにゃ」 「えっ⁉あたしの誕生日覚えてるんですか⁉」 「当たり前だにゃ‼何が欲しい?」 波がしばらく悩んでいると、何か思い付いたらしいが少し心配そうな顔をした 「…じゃあ、割り勘でいいので…ペアリングが欲しいです。安いのでいいから…」 「じゃあお店回って買おうか」 ペアリングか…。なんかお揃いっていうのがいいな。『俺たち恋人です』っていう感じで見せつけられるっていうか、なんというか 波についてって店を回るとパワーストーンの専門店があった。 女の子ってこういうの好きだよな 波が店に入ると、 色とりどりのパワーストーンのネックレスやブレスレットなどが置いていた。 「…あたしこういうの結構好きで詳しいんですよ」 「へぇ~」 「例えばこのオレンジカルサイトは元気をくれたりするんです。というか結構万能な石で色も可愛くて一番好きなんです」 かすかに目を輝かせて笑っている。本当に好きなんだなと思った。少し意外な一面も見れたので楽しい 「じゃあこれにする?」 「えっでも…他にもいろいろあるし」 「一番好きなんでしょ。だったらいいじゃん」 ちらりと指輪を見ると、それは小さな模様がほどかされている 値段は4260円 まぁまぁだにゃ 「じゃあ割り勘で2130円ですね」 「そうだにゃ、じゃあレジ行こうか」 こうしてペアリングをはめた。波は幸せそうな顔をしている するといきなり手を捕まれて人の少ない一角に隠れて首襟を掴まれて キスをされた 一瞬突然すぎて分からなかったけど 「は、恥ずかしいけどお礼…」 可愛いにも程がある。
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