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結局、二人とも音を外しながら歌い終わりを迎えた
作者》それでもノッテあげた明日香と波はいいこやな
「じゃあ俺は波を家まで送るから」
「じゃあね波」
そのまま真っ直ぐに歩いた。
波》なんかおもしろい
英二先輩が実は音痴だったなんて笑えるね
クスクス笑ってると
「どうかしたの波?」
「ううん、英二先輩がまさか音痴だったなんて知らなかったし、そんなこと考えてたら思い出し笑いしちゃって」
英二先輩の顔が膨らむ膨らむ
「おい波‼うるさいぞ‼」
「あははゴメンね」
本当にこの先輩は自分より年上に見えないよ~
可愛い~
気が付けばもう家の近くでもっとたくさん話したかったな…と名残惜しくなりながら家の門を開ける
「英二先輩さよなら」
「あっ、待って」
言われた瞬間、手首を引っ張られて顔を引き寄せられる。
何秒たっただろうか
唇を離すと
「波じゃあね」
と言われて帰ってしまった
今頃になって顔が熱くなったまま家に入った
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