2人が本棚に入れています
本棚に追加
「よーし!行くよポチ!」
「ワンっ!」
威勢のいい私の合図に応えるように、ポチも威勢のいい返事をした。
その勢いのまま、外へ朝の散歩に行く。
また、私の今日が始まった。
そんな感覚を最近うっすらと覚えた。
ポチがいなかったら、私は今ごろ、何の変哲もない日常を送っていたかもしれない。
「今日も気持ちいいねポチ!」
ポチは私の言葉に反応するかのように尻尾をふる。
私はそれを見て、幸せな気持ちになる。
ポチはいつも私のペースに合わせてくれる。
早く歩きもせず、遅く歩くわけでもない。
散歩のとき、時々ポチは紳士的に見えてしまう。
――凛々しいね、ポチ。
最初のコメントを投稿しよう!