ユリの誕生日

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「ハァ~。気持ち良かった。」 と、部屋の扉をあけるとこちらに背を向ける一夜の姿。 「どうしたんですか?そんな所で…って、あぁ!!」 後ろから覗き込むと先程の下着が入った紙袋を手にしていた。 「ダメダメ!!ダメですよ!!」 「なんだよ?姉貴が見てみろみたいな事言ってたから気になるじゃねーかよ。」 紙袋を取り上げれば、少し驚く一夜。 「中身なに?」 「なんだったかなぁ。忘れました。」 「それじゃぁもう一回見ねーとな!!」 シラを切りとおそうとするユリに気付かない訳じゃないが、それならばと理由をつけて、一夜はいとも簡単に取り上げてしまう。 ――ダーーメーー。――
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