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中学では世間でいう不良だった。
友達も多いほうだっただろう。
特に仲がよかったのはひろとしょうごだ。
ひろは中学一年から身長が180cmくらいあり、逆にしょうごは160cmもなかった。
おれは165cmくらいだった。
こいつらとは一緒に学校への登下校をともにしくだらないことを話しあった。
ひろ『今日も学校だるいな。いくんやめよか?』
俺『本間やな。言ってもセンコーどもにゴタゴタ言われるだけやしな。』
ひろ『酒でも勝ってどっかで飲もうや』
おれ『決定やな。』
おれとひろが毎回こういう会話をしているとだまって聞いていたしょうごが必ずボソッとこうつぶやくのだ。
『学校はとりあえず行ったらええやんけ。酒飲みたかったら授業でんと空いて教室で飲んだらええし、センコーどもがなんか言うてきたらしばいたったらええねん』
こいつに言われるとなぜか逆らえないのだ。
まるで、おばちゃんやおじぃちゃんに言われているような重みだ。
もしかすると、おれたち2人もしょうごがとめてくれるのをまっているのかもしれない。
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