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スプリンターやジャンパーが地面を蹴る時に靴底が地面と接している時間は僅か0.1~0.3秒…この短時間に出来るだけ大きなパワーを地面に伝える事で加速力を生むとされている
0.1~0.3秒というのは筋肉が最大パワーを発揮するにはあまりにも短過ぎるのでRFDの大きさが最重要となる…通常はパワーが向上すればRFDも向上するのでRFDはパワートレーニングによって改善されると考えられている
パワートレーニングのやり方については従来から様々な方法が考えられて来た…代表的なのはクイックリフトだがプライオメトリクスや初動負荷トレーニングもパワートレーニングの一種と言える
つい最近(2008年11月)のストレングストレーニング学会で興味深い研究が発表されトレーニング関係者の間で話題になっている
A.1セット10回を3セットでトレーニングのグループ
B.1セット3回を10セットでトレーニングのグループ
※どちらのグループも負荷は1RMの70%でトータル回数も同じ…挙上スピードは各自の最大努力を要求
週3回8週間のトレーニングでA.B.どちらのグループも筋肥大や最大筋力は同程度の向上だったがRFDはB.のグループがA.のグループよりも向上したらしい…この違いは主に神経系の適応で説明されている
RFDを改善するには最大スピードを発揮しようと努力する事が重要であり1セット10回では途中で疲労し最大スピードを発揮出来なくなる…低下したスピードで続けても神経系の適応は起り難くRFDの改善にはならないと言われている
筋トレのセット数や回数については多い方が良いのか少ない方が良いのかと昔から議論され続けて来たが多くは筋肥大や筋力の向上を優劣の判断基準にしていた
RFDの改善という概念が導入される事によって筋トレのやり方もこれから変わって行くのかもしれない…ボディビルやシェイプアップが目的ならあまり関係のない話だが
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