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根性か科学か
80年代前半までの日本柔道界は筋トレを軽視する傾向にあったが世界との力の差を痛感し80年代末頃には五輪強化合宿でも積極的に筋トレを実施する様になった
結果として外国選手にも力負けしない選手が増えたが一方で試合後半での集中力不足が指摘されだした…開始直後は優勢であっても時間切れまで試合がもつれ込むと逆転負けや判定負けするケースが目立つ様になった
筋トレは短時間短期間でパワー向上が期待出来るが必要以上に筋トレを偏重したせいで長時間集中力を切らさないための持久力トレーニングが疎かになった事が原因と分析された
この分析結果を受けて近年では筋トレによるパワー向上はやっていて当たり前の前提条件とし強化合宿ではむしろ持久力向上が強調される様になった…これは一見すると前時代的な根性トレーニングと混同されるが効果的に持久力向上を図るには根底にしっかりとした科学的考察が重要となる
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