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複合トレーニングはその名の通り複数のトレーニングを組み合わせて一つのセットと考えるやり方でスクワットの直後にダッシュをしたり腕立て伏せの直後にサンドバッグを叩いたりという練習方法が正にこの複合トレーニングに当たる
ただし複合トレーニングの本来の目的は瞬発力の向上と筋肉の協調性を強化する事であり持久力向上を目的としたサーキットトレーニングとは明確に区別した方が良い…持久力よりも瞬発力や協調性を目的としている事から複合トレーニングは神経系のトレーニングとして分類される
大雑把に言ってしまえば【筋トレ+動作練習】で1セットと数え数セット繰り返すが1セット当りにかける時間はそれほど長くしない…例えばジャンプ力やダッシュ力向上が目的なら高強度のスクワットを数回やった直後(30秒以内)に垂直跳びや短距離ダッシュをやるが前半のスクワットでは限界まで追い込まない
後半の動作練習は実際の競技中の動きに近ければ近いほど良く前半の筋トレはその動きの中で最も重要な筋肉に強烈な刺激を与える種目を選ぶ…実際には無数の組み合わせが考えられるので単に有名選手がやっているからという理由だけで真似するのではなく個人の特性や能力に応じ創意工夫を凝らすのが理想
複合トレーニングの原理は筋肉に強烈な刺激を与える事で神経系を活性化し神経系が活性化している状態で必要な動作を繰り返す事で身体に筋肉の最適な使い方を記憶させ潜在能力の底上げを図る事にあるとされる…生理学ではこうした刺激をテタヌス刺激と呼びそれによる能力向上をテタヌス刺激後増強と呼んでいる
余談だがテタヌス刺激後増強は勉強にも応用が効き脳に強い刺激(ストレス)を与えた直後に暗記すると記憶が定着しやすいと言われている…少し前に流行った100マス計算で頭が良くなるというのもこの説に基づいている
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