複合トレーニング

3/3
前へ
/134ページ
次へ
筋肉に与える刺激は強ければ強いほど効果的だが必要以上に強いと疲労により本来の動きが出来ず間違った動作が身につく恐れもある…逆に刺激が弱くても神経系の活性化にはならず複合トレーニングとしての意味がなくなる   筋肉にどの程度の刺激を与えるのが一番効果的かという点については研究者の間でも議論の分かれるところであり今後の研究が待たれている…最終的には個人の能力や素質に左右される事なので経験や勘に頼らざるを得ない部分はある   推奨される目安としては全力で6~8回繰り返せるほどの重量での筋トレを3~5回繰り返し直後に動作練習を10回ほど繰り返すのをセットとして数セット繰り返す…筋トレと動作練習との間は短ければ短いほど良い   セット間の休憩時間は個人差が大きく1~2分で良い場合もあれば3~5分必要な場合もある…筋肉中に速筋繊維の割合が多い者ほど1セットに要する時間(回数)は短くセット間の休憩時間は長く必要となる   複合トレーニングの原理は競技によっては本番の試合にも応用する事が出来る   例えばスプリンターはレース直前までダラダラと時間をかけてウォームアップやストレッチをやったり逆に体力温存と称して何もせずじっとしているよりも直前に高強度のスクワットやクイックリフトを数回やる事で最適のコンディションに仕上がる…この効果は数分間しか持続しないがトレーニングを繰り返す事で持続時間を長くする事が出来ると言われている   注意したいのはこうしたトレーニングは既に競技に必要なだけの筋量や筋力を獲得した熟練者が更なる向上を目指して実施するものであり今まで筋トレの経験がない者や競技を始めたばかりの初心者にとってはあまり効果的でないばかりか故障の原因ともなりやすい事を忘れてはいけない
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1060人が本棚に入れています
本棚に追加