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私の中学高校時代にはランニング指導と言えば「膝を高く上げろ!」「爪先で地面を蹴れ!」と共に「腕を思いっきり後ろに振れ!」が定番だった…今でもこんな指導をしてる人もいるみたいだが
確かにこういう走り方をすると全力疾走してる感じは強いのだが実際にそれでスピードは上がるのだろうか?
腕を後ろに振れと指導する人の多くはその根拠を「腕を後ろに振る事により【作用反作用の法則】で体が前に押し出される」と説明する
この説明に昔からどうにもモヤモヤするものがあったのだが当時は深く追究する事もなくそんなものかと受け入れるしかなかった…10年前の時点でもそれはあまり変わってない
しかし作用反作用の法則を正しく理解していればこんな説明は出るはずがなかった
振った腕が肩からすっぽ抜けてそのまま後ろに飛んで行けば確かに反作用で体は前に押し出されるかもしれないが腕は体にくっついているのだから体に働く力は互いに打ち消し合ってスピードを上げる役には立たない
水に浮いた舟から重い荷物を放り投げると舟は荷物を放り投げた方向と逆方向にゆっくり動きだすが荷物がロープで舟に繋がれてたり舟の中に着地すると力が打ち消し合い舟はその場に静止したままになっている…確かこんな例題が物理の教科書に載ってた気がする
※実際には舟は前進しやすい形に造られているので力が打ち消し合うと言っても前後左右に揺れて若干前に動きだすだろうがそれはまた別の話
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