1060人が本棚に入れています
本棚に追加
人間の関節内は本来驚くほど摩擦抵抗が小さいが不活動な状態が続くと関節が固まり動かし難くなる…動かし難いので動かさなくなり更に固くなるという負のスパイラルが起こる
固くなった関節を無理に動かそうとすると錆び付いた機械を動かすのと同じように関節そのものにダメージを与えてしまう…これが膝痛の原因の一つと考えられる
当然の事だが不活動な状態が続くと筋肉も衰えるので膝痛のある人は膝周りの筋力低下も起こっている
筋肉が落ちたから膝痛になったのではなく動かさなくなったから膝痛と筋力低下が生じたという考え方も出来る
そしてこの場合有効な解決策は何よりもまず正常な関節可動域を取り戻す事…その為には痛みのない範囲で関節を動かし徐々に可動域を広げて行くと同時に無理のない姿勢や正しい体の使い方を修得する事が重要になる
前頁で否定的な書き方をした軽い負荷での膝の曲げ伸ばしも関節可動域を広げるという目的の為なら効果的な運動と言える
理屈は間違っているが理屈に対するやり方も間違っているのでマイナス×マイナスがプラスになる様に結果として正しいやり方になるという事がトレーニングの世界では意外とよくある
結果が正しいならいちいち文句をつける必要はないと言われるかもしれないが元になる理屈が間違ったままだとその理屈に対して正しいやり方をしようとすればするほど逆効果になる危険がある
やはり理屈もやり方もどちらも正しいというのが一番理想的なのは間違いない
最初のコメントを投稿しよう!