二人目

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「ワシはその世界で何をすりゃいい!?」 「まずは何もせんでいい。生きるんだ。」 ピッコロかよ・・・。 「真面目に答えろや!ゴラァ!」 「言葉の通りだ。何も先だって行動しなくても良い。貴様の好きなように生きればいい。」 ・・・は?・・・お、思ったより簡単で拍子抜けたわ。っつーか、そがーな簡単なモン、ワシ以外のガキでも年寄りでもできらぁ! 「・・・お前・・・・いや、お前ンとこの神さんは、何の目的で俺を呼んだ。」 「様を付けろ!無礼者!・・・・・これは百年に一度行っている通常儀礼だ。目的でいえば魂の精神量の検査、及び霊媒器の性能確認だ。詳しくは存じておらん。」 ・・・魂?・・・れいばい? 「・・・よーするに、ワシの今の状態は魂で、今から新たな世界で用意する肉体(れいばい)に乗り移って生きると?・・・前の世界でも、同じように魂を抜いてそがーな感じにやっとったと?」 「平たく言えばそうだ。」 マジか!!?生命体にゃ、魂なんぞない思っとったのに!そーなりゃ、天国地獄が実際にありゃ、心霊写真はモノホン、仏教が正式なモンじゃと証明できんでもない・・・!
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