三人目

8/9
前へ
/80ページ
次へ
その場は、一気に重い雰囲気に包まれた。 「うぅ・・!お前は悪魔かああぁぁ!!」 青年がグラサン越しに涙を流し、膝蹴りをした少女に詰め寄った。 「な・・!?ち、違う!私はそんなつもりじゃ・・・。」 少女は目の前の痛たまれない出来事を、認識できずにいる。 「この人殺しがぁぁ!!」 「貴様にも責任があるだろう!!」 新たに生まれた家族の繋がりを引き裂いた事に、自分の精神が保てるかどうかの瀬戸際だった。 「・・・何だこの昼ドラ。」 褐色の少女がボソッと呟いた。  
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加