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その場は、一気に重い雰囲気に包まれた。
「うぅ・・!お前は悪魔かああぁぁ!!」
青年がグラサン越しに涙を流し、膝蹴りをした少女に詰め寄った。
「な・・!?ち、違う!私はそんなつもりじゃ・・・。」
少女は目の前の痛たまれない出来事を、認識できずにいる。
「この人殺しがぁぁ!!」
「貴様にも責任があるだろう!!」
新たに生まれた家族の繋がりを引き裂いた事に、自分の精神が保てるかどうかの瀬戸際だった。
「・・・何だこの昼ドラ。」
褐色の少女がボソッと呟いた。
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