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ある日、再びナナシは、リクレールに導かれた。
「・・・お久しぶりです。ナナシさん。」
「・・・ああ、久しぶり。」
「本当に申し訳ありませんが、再び貴方に重要な使命を受けて頂けなければなりません。突然の呼びだしから、無理を言っているのは重々承知しています。」
「いや、・・それより、ここはどこだ?」
「意識の海の浜と呼ばれています。・・・今まで私が呼び出した場所とは異なり、視界が鮮明に映って見えると思います。」
「ああ。・・・また、災いか?」
「いいえ、災いの兆しが見えるわけでは無いのですが・・・。シルフェイドに関する事になります。」
「・・・話してくれ。」
リクレールは説明をする。
「貴方の活躍の成果により、世界は均衡を保ち、今ではいがみ合い続けていた人間と竜族が手をとり、協力して平和に過ごしています。これも、貴方とスケイルのお陰です。」
「・・・スケイルは・・元気だろうか?」
「神としてスケイルは、シルフェイドの監視や調和を続けています。多忙ではありそうですが、元気そうです。・・・稀に、寂しそうな顔をすることもありますが・・・。」
「・・・・・スケイル・・。」
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