四人目

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「シルフェイドに発生した亀裂ですが、どうやら連鎖的なもののようです。」 「!?・・・一回だけでは・・?」 「私が穴を塞いだ箇所は合計7つ。場所も時間も不規則で、原因が一切解りません。重要なのは、その亀裂の先には、亜種のいる魔法世界に通じる事。もしもこの繋がりを向こうの世界の者が発見すれば、更なる混沌を招く畏れがあります。」 「・・・・そうだな、シルフェイドの人間も竜族も、長い時間をかけて受け入れられた・・・。だが、見ず知らずの者を合わせる事は、確かに穏やかではないかもしれない。それに連鎖的な亀裂の発生・・・。明らかに、世界と世界を開通させるかのような現象だ。」 「先ほども言いましたが、原因が解らない上、追求も出来ません。神によるものなのか、自然現象によるものなのか・・・。このまま放っておけば、シルフェイドは魔法世界に取り込まれてしまいます。」
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