― プロローグ ―

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ガラガラガシャーンッ! と、大きな音が町に響いた。 子供の足が、立て掛けてあった薄い板に引っ掛かり、勢いよく倒れてしまったのだ。 「ご、ごめん!お姉ちゃんっ」 「大丈夫!?」 「僕は大丈夫・・・」 「見つけたぞっ!こっちだ!」 しまったっ 「こっち!」 そう言うと、子供の手を引き走り出す。 だが 「あっ・・・!兄上のっ」 「えっ!?」 子供の視線の先を見ると、青い御守りが一つ落ちており。 少女の手から離れ、落とした御守りを拾おうと走った道を戻る。 .
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