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いつも通りの朝、私はいつも通り、友達と待ち合わせの場所へ行く。
そして、いつも通りの道を友達と会話しながら学校に行く。
一人の友達が言った。
『今日って
確か転校生が来るよね』
もう一人は
『聞いた聞いた
男の子なんでしょ?』
転校生、しかも男の子とくれば女の子は絶対に盛り上がる。
私は別に興味がなかった。
私は学校に着き、上靴を履き替えに行った。
すると、私の担任の先生と一人の男の子が玄関前に立っていた。
見ない顔だから、今朝話題になってた『転校生』だろう。
その男の子は、私の方を向き、ニコッと笑顔を見せた。
私は異性と話したりするのは苦手だったから、どう反応すればいいのかわからない。
とりあえず、頭を軽く下げておいた。
上靴に履き替えて、皆のところへ戻ると、皆が集まって来て、一人の子が私に、こう聞いた。
『転校生の男の子見た?』
予想通りの質問だったので、私は即座に言った。
『うん、見たよ』
次にした質問は
『どう? カッコよかった?』
あまりに自分が思っている事と一緒の事を言うので、少しつまらなかった。
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