第一話†転校生の男の子†

2/7
前へ
/100ページ
次へ
 いつも通りの朝、私はいつも通り、友達と待ち合わせの場所へ行く。  そして、いつも通りの道を友達と会話しながら学校に行く。  一人の友達が言った。 『今日って 確か転校生が来るよね』  もう一人は 『聞いた聞いた 男の子なんでしょ?』  転校生、しかも男の子とくれば女の子は絶対に盛り上がる。  私は別に興味がなかった。  私は学校に着き、上靴を履き替えに行った。  すると、私の担任の先生と一人の男の子が玄関前に立っていた。  見ない顔だから、今朝話題になってた『転校生』だろう。  その男の子は、私の方を向き、ニコッと笑顔を見せた。  私は異性と話したりするのは苦手だったから、どう反応すればいいのかわからない。  とりあえず、頭を軽く下げておいた。  上靴に履き替えて、皆のところへ戻ると、皆が集まって来て、一人の子が私に、こう聞いた。 『転校生の男の子見た?』  予想通りの質問だったので、私は即座に言った。 『うん、見たよ』  次にした質問は 『どう? カッコよかった?』  あまりに自分が思っている事と一緒の事を言うので、少しつまらなかった。image=120918635.jpg
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

335人が本棚に入れています
本棚に追加