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友達は、迷いもなく言った。
『そりゃあ、もちろん性格でしょ?』
その時、やっぱり皆性格で選んでるんだ。と私は思っていた…。
この言葉を聞くまでは―…
『宮原君って、めっちゃカッコいいよね! 私、好きになりそう…』
一人の友達が言い出した。
そして、他の友達も同じ事を言う。
『へぇ…』
私は口では、こう言ったが、内心では違う。やっぱり皆、【性格】より、【顔】で選んでいたんだ。
結局は矛盾している、そう思わされてしまった。
放課後、今日は一緒に帰る友達が休みだったので、一人で帰ることにした。
すると、道中でバッタリと転校生の男の子に、会った。
『あっ、お前は…』
先に向こうが話しかけてきた。私は、また軽く頭を下げた。
『確か、同じクラスだったよな…えっと』
『…望月 愛』
『そぅ! 望月だ!
お前も帰り道こっちなのか?』
私は頷いた。すると一輝は嬉しそうに笑った。
『じゃあさ、途中まで一緒に帰ろうぜ! 俺さ、この街の事まだよく知らねぇから…』
これを言われて、少し戸惑ったが、今日は一緒に帰る友達もいないし、いいよと言って一緒に帰ることにした。
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