第二話 悲嘆の転換

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半ば、意識が飛びかけているような状態で外をボーっと眺めていると学校に着いた。 すでに10時を過ぎたぐらいで授業もまっただ中な訳で、昇降口前の広場は閑散としている。 俺たちは車を降りた。ちなみに今の俺の格好は、当然女物の服なんて持っているはずもなく、かと言ってお袋の服を着るなんてこともしたくないので、下は紺のジーパンに上は白のパーカーという女性としては、それはそれはいびつなものになっている。 いかんいかん、再びげんなりなってしまいそうだ。落ち着け、落ち着け・・・。 すると、後ろから親父がなぜか満面の笑みを浮かべ、俺の肩をポン、と叩いてきた。 「・・・。」 まあ、一応励ましと取っておこう。 そろそろ行くか・・・。打開策のない今、いつまでも隠れている訳にもいかないしな。そう思い、俺は歩き始めた。
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