第二話 悲嘆の転換

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・・・そう、親父の言うように確かに今日はうまくいった。 昼間学校に担任と話しに行ったら、予想と裏腹に、すんなりと状況を飲み込んでくれたのだ。むしろ状況を楽しんでるようにも見えて、ちょっとムッとしたぐらいだ。 ・・・とまあ、その結果であるが、俺(遠野和哉)は転校、そして、新しく今の女状態の俺は月曜から転入ということになった。まあ、妥当なところだと思う。 ついでに言えば、言い方は変だけれども、現在のクラスに入れてもらえるらしい。まあ、俺が抜けるせいで、一人減ってることになるから、当然と言えば当然なのだけれど、やっぱり慣れた環境であるに越したことはないのでありがたい。 ・・・一見問題はないように見えるな。とりあえず、俺が遠野和哉であるということだけは、クラスの連中にはばれたくないと思う。(ばれると、なにかいろいろまずい状況になる気がする。) ・・・転入まで、あと二日ある。その間にありとあらゆる準備をしなければならない。
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