序章-2

2/2
前へ
/81ページ
次へ
20××年 日本は政府の方針により“護身用に限り”銃の所持を許可された。他にも年齢制限等多数あるが、多い割に役に立たなさそうな条件が沢山あった。 しかし世の中には所謂やんちゃ盛りという人間もいる。 その人間の中には育ちが良い者も多少いる。 その者達の中にはダムダム弾を密輸、若しくは作成させる者もいた。 そしてダムダム弾で“遊ぶ”。 ある1人が「戦争ゴッコ」と題し、ダムダム弾が装填されている事を忘れて撃ち合ったとしたら。 無論、通常の弾でも殺傷力は十分にある。 ましてや戦争でも使用してはいけない弾である。 胴や腕に当たれば体内で弾が弾け、体内で破片が散らばる。 撃たれた者は酷い苦痛に苦しむか、自ら次々と溢れ出る鮮血に恐れショック死するかだろう--- そんな事件も少なからずある。 他には武装した集団が銀行を襲い、金を巻き上げる輩がいたりした。 しかし客の中には勇敢な、若しくは正義気取りの者が武装集団に対抗したというものもある。 しかし事件は殺人、強盗の他にも年齢制限を利用し、誘拐をする者もいた。 手口は色々あるのだが、驚くべき事に集団下校をしている小学生を誘拐するという事件もあった。 学校の教師はPTAからの命により、銃の所持を認められていない。 しかしモンスター・ペアレントというものは昔から理不尽なことばかり言うもので、その事件に至っては、自分達で銃を持たせさせなかったのに、「何故銃を持たなかったのか。学校は守る事も仕事なのではないか。」と言った。 流石にそれには校長も反論をしたとか。(その後教育委員会に訴えられ退職との報告有。) そんな事件が後を絶たない。 もはや日本の警察だけでは手に負えないのである。 しかし日本はいつまでもあの“第二次世界大戦の再来”と言われた大地震以降“冷静で礼儀正しい”国と言われ続けなければならない。 外見だけでも。 だが外見だけというのももう時期ばれるだろう。 現に元米大統領秘書は久々の訪問で 「あの頃の日本とは違う。」 と言っているのである。 更にネットには“日本の内側”が徐々に公開されつつある。 もし“内側”が世に知れ渡ったのなら、国交は壊滅。海外にある日本の会社は破壊されるだろう。 そんなことが起きない為にも我々警察は静かにしているのが一番だろう。 あの高校に頼って…
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加