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「汝、夫リュオネル=ゼノン=トワ=グランツを生涯愛し抜くことをここに誓いますか?」
「…(ガンッ)…痛っ………………誓ひぃまつ」
顔をしかめ痛みを堪えながらちらっと隣を見上げる。
私の足を蹴って踏みつけておきながら、悠然と微笑んでいる。
しかし、実際は微笑みという名の脅しだ。
若干頬が引きつり気味なのが、近くにいるせいでよく分かる。
あーあー分かってる、分かってるよ、そんな怒んなくたっていーじゃない!!
はぁと溜息を一つ零す。
悔しいがレンカには睨むことぐらいしかできなかった。
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