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第一章
儚い夢は脆く、現実は夢を実現させることを許してはくれない。現実は容赦なく僕を奈落へ突き落す。
落ちてから初めて、夢は叶うことはないのだと気づいた。
「お母さん、その人だれ?」
14歳の記憶。
母が連れてきた新しい恋人。
その人は僕の一番になった。
つまり、僕は彼に抱かれたのだ。母は僕たちの関係を知り、彼の愛情を受ける僕に嫉妬して、叩いて殴って、外に放り出して彼と出会った事を嘆いていた。
僕は、僕を守り、大切にしてくれたその人を愛した。
永遠に愛すると誓った。
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