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「わかってんよ! 後ろは俺が何とかするから、刹那は思い切り突っ込んでいいぜっ」
「すまない」
「いいって事よ。じゃあ、行きますか!」
刹那と修介は堂々と正面から廃工場内に侵入する。
中は当時使っていただろうと思われる機械や木材の残骸が散らばっている。
その奥。
穴の開いている屋根から降り注ぐ月明かりが、廃工場の奥からぞろぞろ現れた奴らの姿を照らす。
「来たか…!」
『闇の使者(ダーク・トークン)』と呼ばれる、影を怪物にしたようなものだ。全長は約3メートル程度で、顔は消しゴムで消したように白く目と口を形成している。
その闇の使者が、廃工場の数が、相当なものだ。
「……ざっと、30体ってとこか」
「狭い廃工場の中での戦闘が、俺達にどう影響を及ぼすか、それだけは考えろ、修介」
「りょーかいっ」
刹那はいつも通りの無表情だが、身体中から殺気という殺気を出し、右手首の腕時計に左手を添える。
修介も表情を引き締め、ポケットに手を突っ込み簡素なロボットのキーホルダーを取り出す。
そして、二人は叫ぶ。
「起動、ネオスライザー!」
「行くぜ、炸裂装甲(バースト・アーマー)!」
二人の身体は光に包まれた。すると、両者の姿に変化が起こった。
刹那の大きな変化は、右腕だ。黒光りする大きな武器が、右腕に固定されるように現れる。それ以外は特に変化は見られない。
一方、修介の方は、両手に2連ガトリングガン、両肩の上から、背中に現れたバックパックから伸びる砲門、スパークキャノン、腰に沿うように、同じくバックパックから細い砲門、レールブラスターが装着された。
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