花君 難波×萱島

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「ちゃんと、身構えとかなきゃ、またキスしちゃうかもよー」 そしたら、難波先輩につぶやかれた。しかも耳元で。 きっといま顔は真っ赤だ。怒ろうとしたら、あまりに俺を見る表情が……優しくて、甘かったから、またなにも言えなくなった。 「じゃ、かえるか」 「…はぃっ」 結局、難波先輩はなにもなかったかのように、帰りも話してくれて、部屋まで送ってくれた。しかもまたキスされた。 明日から、俺の生活は、どうなっていくのか不安になった。 その理由は、難波先輩の告白だけじゃない。 難波先輩にドキドキしている自分にもあった。  
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